7月から毎月行われて来た、3カ月連続企画。その第三弾、最後は、ワンマン。このタイミングでのワンマンというのは、世の流れ的にどうなのか、よく分からないけれど、前回のこの企画を観た時にも思って書いたのだけれど、最近のNOWEATHERを観ていると、純粋にカッコいいなーと思う。そしてワンマンの発表を聞いて凄い観たい!、ジャスト!と思った。そして、それは多くのリスナーにとってもそうだった様で、蓋を開けてみると見事ソールドアウト!!。これまでのこのシリーズの企画を観ていてもそうだけれど、毎回、次を期待させる内容になっていって、それがこの3回目のワンマンに繋がって行ったと思う。この3カ月でドンドン大きくなったと思うし、こうしてワンマンをサクっとソールドアウトさせた り、いちいちカッコイイなオイ、と突っ込みたくなる。そんな満員の中行われたワンマンは、彼らの魅力満載で、そんなカッコ良さを再認識したり、あらたな魅力にも気付いたりという内容だった。途中機材トラブルなどもあったのだけれど、その辺も、もろともせず、良い意味で平常心というか、逆に余裕すら感じさせてしまう。このバンドはピンチをチャンスに変えるというか、基本的にピンチとか無いのかもしれない、とさえ思ってしまった。選曲的にも、高校時代に作った曲から、新曲まで幅広く、その新曲もロックンロールのスタンダードの様な表情を持ち、やはりNOWEATHERはロックだよなー、とか思わせてくれる様な曲でカッコ良かった。そして、初期の頃の曲も、こうした流れの中で聴いて全くひけをと らない曲の強さをもっていて、更に今のNOWEATHERのGrooveにそれを落とし込んで、より表情豊かになっていた。彼らの魅力は、その楽曲の良さに加えて、このバンドのGroove感にもあると思う。新体制になり、よりロックなGrooveになったというか、もう聴いているこちら側も、突っ込んで行きたくなる様な(もうなんでもロックで片付けてしまいがちだけど)、個人的にはロックになったと表現するしかない様なGroove。そして歌詞がスっと入ってくる様になって、これは私個人の聴き方が変わったのかもしれないのだけど、歌詞もよいよなー、とあらためて思った。凄くパーソナルで、やっぱりポップミュージックとかロックの曲の主人公って、これくらい自分本位でよいよなー、と思うし、そこに共感してしまう。そして、 ワンマンを通じて思ったのは、NOWEATHERって等身大でいて、凄くロックンロールスターだなー、と言う事。このソールドアウトにしてもそうですが、なかなか誰もが簡単に真似できないような事をサクッとやっている様に感じさせてしまう。そして、この日も、20曲近く演奏されており、それを中弛みもせず、テンション保って見せていて、これはなかなか出来ることではない。ホント、そんなNOWEATHERの魅力満載で出し切ったという感じもありつつ、まだまだいろいろ出て来そうなポテンシャルも感じさせて、益々これからが楽しみになるそんなワンマンだった。(加)