2026年6月26日
ANABANTFULLS pre.“ALTERNATIVE PARK”
ANABANTFULLS/SABANNAMAN 【TWO MAN】 (O.A)安田コウヘイ
ANABANTFULLSが4月から三ヶ月連続で仕掛けるツーマンイベント「ALTERNATIVE PARK」。ロックにおいても意味を持ち、ひとつの価値観を表す様になった言葉「ALTERNATIVE」。そして、様々な属性を持つ人達が思い思いに集まったり、過ごしたりする場所「PARK」(それが個人的なイメージ)。どんな意味で付けたかはわからないけれど、そんな単語が組み合わさった言葉を冠したこの企画。その首謀者であるANABANTFULLS。昨年の10月、DaisyBarに久し振りにワンマンで登場。そして2025年、年末にはドラマー脱退もありながら、止まることなく活動を続け、DaisyBarだけみても、2026年2月投げ銭制ワンマン、4月から三ヶ月連続でこのツーマン企画と、歩みを止めるどころか、更に加速さえして行く働きぶり。このツーマン企画では4月ジラフポット、5月The Cheseraseraと、それぞれのストーリーを繋ぎながら、魂の熱いぶつかり合いをガッツリみせつけた。そしてこの日は、その三ヶ月連続企画のファイナル。このイベントの数日前、ジュンヤサカモトがドラマーとして正式加入したことを発表。更にまだまだ止まらない勢いをここでも感じる。新たなメンバーを迎え四人となり新体制でのスタートとなったこの日。対バンはSABANNAMAN。この企画では毎回オープニングアクトとして、ANABANTFULLS、ボーカル安田が弾き語りを行っており、この日もオープニングアクトとして登場。ANABANTFULLSの魅力のひとつでもある安田の歌声がまたバンドとは異なる表情で生々しく大きく響き渡たり、イベント開幕。そしてまずはSABANNAMAN。ダブ、ソウル、インディロック、ヒップホップetc.と様々なジャンルを呑み込んだ、まさにミクスチャーロック。横揺れのなかにアッパーさもあり、アッパーさのなかにもほどよい間がある。緩急つけながら変化してゆくGROOVEでフロアをしっかりと掴んで、沸かしてくれた。そしてANABANTFULLS。地を這う様な土着的なリズムとリフが感覚的にフィジカルを刺激し、自然と身体が揺れる。そして言葉がリズムを追い越したり乗っかったりしながらさらGROOVEを作る。言葉が脳に届いて、意味として入ってくる前に感情に訴えけて来て何故かグッと来る。オーディエンスもそれぞれがGROOVEに身を任せ揺れて行く。いつもの安定のGROOVE、サウンド。ではあるけれど、昨年の10月から短い期間で何回か彼等のLIVEを連続して体感してゆくなかで、そうした安定感もありつつ、いつも前回とまた違ってカッコイイ、という印象を受ける。ブレない核を持ちつつ、常にオルタナティブである事、常に次を意識し、探し、変化しつづける。それこそが生きると言うことでもある。そしてオルタナティブという事でもあるのだと思った。オルタナティブとは何ぞやという議論が定期的に巻き起こったりもする。どれが正解ということはないとは思うけれど、その答えの一つがこの三ヶ月連続企画の中にあり、この日はまさにその集大成的なライブ、パフォーマンスでもあった。そして、ライブの中で10月ニューアルバムのリリースすることも発表。これから更にALTERNATIVEを更新してゆくであろう彼等に、更なる期待を感じた一夜でもあった。(加)

