FRSKID Presents.”FRISKY PARK 2″
~NEW RELEASE & KYORO BIRTHDAY PARTY~

洋楽、邦楽と言うジャンル分けが良いかどうかとか、どっちがどうとか、あまり意味がないかもしれないのですが、90年代あたりから、イギリスやアメリカのインディロックをリアルタイムで聴いていた者からすると、そうした海外のリアルタイムの音を参照しているバンドや、音が少なくなっている気もしなくない。いわゆる洋楽離れというのが、日本のロックバンドの中にも起こっているのかも。と、少し寂しい気持ちになったりもする。勿論、日本のロックも好きで聴くし、優れていると思う。それでもやはり、少し画一的、フォーマット化されてきている様な気もしていた。それが一年程前くらいの感覚。そして、そんな調度一年程前、毎週更新される音楽ストリーミング サービスの、NewリリースJAPAN的なプレイリストを流し聴きしていた時に、ガレージサウンドで、且つキャッチーな音が流れてきて、このバンドカッコイイと耳が即反応。海外のバンドかなと思って、バンド名チェックしてみたら、当時まだSESAMEと名乗っていたFRSKIDだった。ちょっとビックリしたというか、LIVE何回も観てるのに、全然そういう所聴き取れてなかった。反省。そのパフォーマンスとビジュアルの派手さの方ばかりに気を取られておりました。そこから一年。FRSKIDと名をあらため、4月にはDaisyBarでワンマンも開催。そうした中で、サウンドからビジュアルまで凄く一体化して行くというか、そのFRSKID、WORLDがますます強固に構築されていった。実際どうかわからないけれど、洋楽インディバンドを聴いてい たり、そうしたバンドの影響を受けているバンドって、何となくスノビッシュな印象を与えがちかなと思う。更に、洋楽、邦楽の間に凄く断絶があるというか、そこはリスナー間にもあるのかもしれない。その中での、FRSKIDの活動は、そうしたスノビッシュ的な部分とは逆のOPENさがあり、そうした断絶を超越し、横断している。洋楽、邦楽関係ないというか、無国籍な、もうFRSKIDでしかない世界。この日は、RELEASE PARTYでもあり、ベースのKYOROちゃんのBIRTHDAYと言う事で、DaisyBarの内装を派手に飾り付けたり、更にそのWORLD全開。少し、その世界に飛び込むのに勇気が必要な雰囲気もあるけれど、実際そこに入り込むと、そうしたオープンなマインドと自由さを実感する。この日出演した他のバンドも、インディロック然とした新世代のTHE ティバだったり、ニューヨークの雰囲気を身に纏い、日本のインディバンドでいうと、SISTERJET、NOWEARMAN、Veni Vidi Vicious、と言った、まさにDaisyBarでお馴染みの面々からの影響も感じるJurassic boys、そして日本的ポップの良さも体現するキイチビール&ザ・ホーリーティッツと、カラフルで絶妙のバランス。FRSKIDのパフォーマンスも、ポップ且つロックで盛大に盛り上がり、皆笑顔の楽しいLIVEだった。FRSKID、どんどんその世界を広げて行って欲しい。(加)