LIVE REPORT

<REDLINE TOUR 2023>

9/18(Mon)

KOTORI / w.o.d.【TWO MAN】

REDLINEとは何ぞやという方は、そのホームページをご覧頂くとこれまでのヒストリーも見られるし、REDLINEとは?の記載もあるので是非チェックを。と、いう所ですが、私的な解釈だと、イベントやツアーそのモノに加え、そこに集まったバンドや、アーティスト、オーディエンスから発生するエネルギー、そこから派生するパワーそのもの、ということなのだと思う。そして、様々な物理的だったり、社会的だったり、いたる箇所に存在する境界線を、常識を覆しながら越えて行き、多くのオーディエンス、そしてミュージックシーンにインパクトを与え続けているのがREDLINE。2010年から始まり、今や幕張メッセやアリーナクラスの会場をオーディエンスが埋め尽くすまでになっている。REDLINEのヒストリーを振り返った際に、その先見性にも目を見張るし、同時にREDLINEがバンドやオーディエンスと共に成長してきているというのもわかる。そのREDLINEチームからDaisyBarとしてもかなり刺激をもらってきた。そして、アリーナクラスまでになった、そのREDLINEが、ライブハウスを中心にツアーを敢行。久し振りにここDaisyBarにもやってきてくれた。それがKOTORIとw.o.d.の2マン。インディロックシーンにおいて重要バンド2組の顔合わせ。それを実現させ、DaisyBarに持ってきてしまうのが、これまたREDLINE。チケットは当然の様にソールドアウト(チケットの競争率はかなりのものだったときいた)。そして、ステージ前は柵無し(一応念の為、これはこれまでのクルー、バンド、クラウド含めたREDLINEへの信頼があるからOKにしているもなので、ご理解よろしくです。歴史は大事。)。という事で、期待に膨らみまくったオーディエンスとその熱で一杯のDaisyBarにまず登場はw.o.d.。DaisyBar初登場。であるけれど、私はすっかり、DaisyBarで観た気になってました。いや、それくらいLIVEハウスが似合う佇まいとサウンド。スリーピースバンドのマックスと、どれだけ攻撃力を上げるかを追求しているかの様な緩急つけたサウンド。それをガツンとDaisyBarの会場内の隅々まで叩きつけ、スリーピースバンドの、ロックバンドのカッコ良さをきっちり見せつけてくれた。こういうロックサウンドがメインストリームで鳴っていると思うと元気が出る。そして、KOTORI。インディロックバンドのライブに我々が求めていたのがまさにこれ!、みたいな所をしっかり突いてきてくれて、カタルシスの連続。単にリスナーの快楽欲求に従ってそれを与えるだけでなく、そこに批評性や、彼等のライブ観も覗える。オーディエンスもそれをしっかり受け止めている。そうした中で会場全体をバンドと一体化させてしまう。これはKOTORIの楽曲、そして演奏力があるからこそ成立する事でもあるし、彼等がこれまでライブを重ねるなかで培ってきたモノでもある。そして、更にまた試行錯誤しながら自己新記録を更新し続ける様なライブを展開するKOTORI。圧巻のパフォーマンスだった。2バンドともフェスだったり更に大きな会場でもパフォーマンスしているバンドでもある。しかしこうやってしっかりライブハウスに還って来れるバンドであるという所がやはりカッコイイ。それを理解しプロデュースするREDLINE。そしてそれを証明したKOTORIとw.o.d.。今回も、また大きなインパクトを与えてくれたREDLINE。そのパワーをあらためて感じた一夜。リスペクト。(加)