LIVE REPORT

<NOWEATHER×DaisyBar 3か月連続企画
~everyday fire works!!!vol.2~>

8/18(Sat)

NOWEATHER / 灰色ロジック / Mr.seaside / YUMEGIWA GIRL FRIEND / Dear Chambers

この日もそうだが、ここ最近のNOWEATHERを観ていると、もう単純にカッコイイなーと思う。彼等を説明する時にギターロックという言葉を使ってしまいがちというか、実際使ってきていたかもなんですが、もう完全にそういう括りではない所にいると感じた。我々もそうなんですが、ついついそのギターロックと言う言葉を使ってしまって、それでなんとなく共有できる音というか雰囲気もあって、個人的には所謂J-ROCKというか、2000年代に入っての日本のロックをルーツに持つバンドみたいな所で落ち着いてきて、勿論そこにカッコイイバンドもたくさんいるのですが、どうしてもフォーマットが似て見えてしまう部分もあり(似ている事自体、日本のロックを参照する事自体悪くはないんですが)、少し物足り無さ を感じるのも事実。そうした所踏まえで、実際のNOWEATHERの音、ライブに触れると、もうそういう括りでは説明できないバンドだと実感する。約3年程前、彼等が十代でDaisyBarに出始めた頃は、そんなギターロック的な括りで見ていたかもしれないけれど、それでも彼等を見ている内に、そういう括りとは明らかに違うな、と思い知らされてきた。フォーキーだったりオルタナだったり、更にはブラックミュージックだったり、いろんな要素が入り込んで来て、更にそのGrooveがどんどん肉体的になってくるというか、マッチョではない筋肉質になってゆくというか。もうロックンロールと呼んでしまいたい。そして、この日の彼等が対バンに呼んだバンド勢もそうなんだけれど、ホント趣味性爆発していて、一癖も二癖も あってカッコ良かったんだけれど、そんな爆音チームの中でも、しっかり存在感と音を落とし込めるパワーもさすがだった。そして、彼等が、所謂ギターロックバンドと違うなと思うのは、彼等のその悲壮感の無さというか屈託のなさ。そこがまたカッコイイなと思う。なんかウエットな物語を作り上げて、その中でメッセージを発するバンドも少なくない。そんな中、NOWEATHERは明るい音楽をやっているバンドでは無いと思うんだけど、熱く感情的なロックをしながら、そこにあまり湿度もないというか、すごくCOOL。昨年、結成当初からのメンバーであるドラムの杉山が活動休止し、3人での活動を始めた際も、観ている側からすると、これから大丈夫かなーと思ったりもした。そして、こういうことって語ろうと思 えば、凄くドラマチックに、ウエットに語る事もできるのだけれと、実際、こちらから観ている限り、り、本人達はウエットになったり、落ち込んだりする様子もなく、サクサクと新たなGrooveを作り上げてきたりするから、またカッコイイ。この、悲壮感の無さ、というか、屈託の無さは何だろう。そうした中で鳴らすバンドの音は、もう確信に満ちて貫禄と余裕すら感じる。そして、この日のセットリストで、高校の時に作ったという「8.31」という曲を久々披露していて、この曲がまたポップに響いて良かった。そうした昔の曲を引っ張ってきて披露する所なども、今のバンド状況が良いことの証明だと思う。そして、この3ヶ月連続企画の2回目であるこの日、正直、中弛みするんじゃないかと思ったのだけれど、 実際のパフォーマンスも、前述した通り、きっちり余裕と貫禄で見せつけてくれたし、集まったお客さんの数も更に増えていて、彼等が勢いをつけてきている事を実感させた。この日、サポートであった篠﨑が正式のメンバーとなる事が発表され、次回、第三回のこの企画が、ワンマンとして開催される事に。このタイミングのワンマン、凄くよいタイミングだと思うし、凄く観たい。こうしたタイミングにもってくるのも、憎らしいけどカッコイイ。そんな所含め、彼等のカッコ良さを、あらためて感じた一夜だった。(加)

<teto”ワンマンツアー「始発」”>

7/04(Wed)

teto

調べてみると、tetoがDaisyBarに初めて出演したのは、2016年6月。通常のブッキングイベント。その日のtetoのライブは、今でも記憶に残っている。正直、何をやっているかよく分からないんだけど、なんか、勢い爆音と熱で、グワーっとガチャガチャとして一気に終わったというか。なんだったんだこれ、と言う感じ。どう受け止めてよいのか、よく理解できていなかったというのが正直な所で、まさに2年後に、DaisyBarをワンマンで余裕で即完させるバンドになるとは夢にも思っていなかった。職業柄、そこを見抜けなくなったか、とも思うけれど、正直、例えば、Veni Vidi ViciousをDaisyBarで初めて見た時も、なんだこれ、と思ってまったく理解できず、何度も観ている内に、カッコイイなーと思う様になってきたと言う例もあり、こちらが、いつの間にかこうあるべし、と思ってモノを観る様になっている部分もあって、それとは全く別の次元で、その表現のフォーマットの枠を越えた所で、自分の表現と戦っているというか、そこを越えようとしているバンドもいて、こちらの常識というか、見方というか、そういうモノにどうなんだ、を、突きつけてくる様な。tetoはそういう良い意味で、やっかいなバンドだ。それでも、やはりリスナー、フロアーのお客さんは、正直というか敏感で、きちんと彼等のそのギリギリのパフォーマンスを受け止めていて、tetoは、本当にその一人一人に毎 回キチッとライブを届けようとしていて、ライブをする毎に目に見えてお客さんが増えていった。それが今日に繋がっている。この日のワンマンを見た時もやはり、やっている事の核は全く変わっていないなと思った。それでも、当時、彼等の中に内包していたエネルギーの爆発のさせ方を分からず、やりたいことに身体がついて行かなかった様なところが、凄くパフォーマンスとして合致してきているというか、そのことによって、以前はすごくアンチなパワーで押し切っていた様に見えた所も、ピースに変換されて、それがポップさを増していた。純度を上げて行く程、ポピュラリティーを獲得して行っている様な希有なバンド。ステージ上を酸欠寸前にする程、シンガロングする満員のお客さん、その上に何度 もダイブする小池君とか、当時から演奏してた「teenage」からの「9月になること」、等々、なんか相変わらず、どう説明してよいか分からないんだけれど、グッときてしまう瞬間の連続。これって何だろう、と思いつつ、考える間もなくあっという間に終わってしまった。彼等のライブを観ていると、常に、お前はどうだ、を突きつけられて、凄く深い所をえぐって感情を揺さぶってくるんで、面倒なんだけど、それは私にとってそうだと言う事で、それぞれのリスナーにとってのtetoがあって、景色が見えているんだと思う。私はtetoのよい聴き手では無いのかもとも思うし、こうやってそんな私がtetoに関して何か書くのもどうなんだろうとも思わなくもないけれど、でもやっぱり語りたくなるバンド。そして最終的 に、身も蓋もない感想になってしまうんだけど、やっぱりteto凄いな、と思った夜だった。そしてこうやって大事なワンマンを、ここDaisyBarで開催してくれて、素晴らしい光景をみせてくれて、本当にうれしく思うし、感謝です。(加)