LIVE REPORT

<SISTERJET 勝手にパーティー 2016 Vo.4 「勝手にパーティー春の3ヶ月連続2マンスペシャル ~UKとかUSとかJAPANとかじゃなくて~」>

4/16(Sat)

SISTERJET / Veni Vidi Vicious / DJ;加藤直樹

すっかり(このスペースでも)お馴染みになって来た、SISTERJETが毎月ゲストを招き行う企画、「STERJET 勝手にパーティー2016」。1月から毎月開催中で、毎回ゲストによって彼等の音楽性の深さというか、いろんな側面が観られて、そういう意味でも彼等の魅力を十分に堪能できる楽しいイベント。そしてこの4月は、2月のこの企画で数年振りのライブを行ったVeni Vidi Viciousが再び登場。2月のこの企画の際にオファーして、OKみたいなノリで決定。ここ最近のVeni Vidi Viciousのライブのペースを考えてると、二ヶ月というのは、とても短いスパンでのライブ。この日もオープンから多数のお客さんが会場を埋め、このイベントへの期待感を感じた。まず最初に登場したのはVeni Vidi Vicious。前回2月の時は、SISTERJET、WATARUから、新曲やらずに以前の曲多めでというオファーがあった様で、そう言ったセットリストでした。そして、今回、結論から言ってしまうと、新曲も多数あり、その新曲がどれも良かった。2曲目でやった新曲もどこかエキゾチックな雰囲気もありつつポップで、中盤で披露されたミディアムテンポの曲も聴きいってしまった。そして終盤に演奏された「いくつになってもタフに行こう」と繰り返される曲も、彼等の真骨頂とも言えるギターリフとコーラスワークで、もう待ってました、って感じ。そんな中で演奏された既存の楽曲も、どこか軽やかに響いて、「ビジネスソング」も、あらためてこの曲よいなー、と思った。会場もワッサワッサと盛り上がる様な感じではなかった けど(MCでリョウスケがお葬式かと突っ込んでましたが)、キッチリVeni Vidi Viciousの音を受け入れようと言う高密度の熱気で充満していて、じっと聴き入ると言う方が、強かったのかも。そして、終盤のその、タフに行こうな新曲もきっちりと届けて、本編終了か、という感じで一旦、リョウスケだけステージから去ろうとするも、メンバーに引き留められ、最後にお馴染みの「Yeah Yeah Yeah」を放ち終了。途中、「Good Days」はやった方がよいのかな、とか、相変わらずノラリクラリとしたMCをしながら、前回も盛り上がった、その名曲「Good Days」も今回は結局やらず。では、あったけれど、それでも納得な充実の内容。つい最近まで何年もライブしていなかったバンドとは思えない、最前線のバンドのパフォーマンスだった。そして、このパーティーのホストSISTERJET登場。懐かしの面々が揃ったという事もあってか、前半はMC多めで、想い出話なんかもしていて、ヴェニと2006年のFUJI ROCKのルーキーで出会った頃を語りながら、その頃やってた曲として演奏された「Ono Way」や、その次に、QUATTRと出会った頃、QUATTROに負けない様に、って感じで、ストロークスみたいな曲を作ろうと思って作った曲として演奏された「I myガール Romanticボーイ」を聴いて、その楽曲の鮮度は未だ失われていないけれど、当時のSISTERJETのその先進性を物語っているな、と再認識。そして中盤では、キーボードの音が出せるエフェクターを買ったと言う事で、その自慢大会的なコーナーあり(前回は、アコースティックギターを買ったという事でそれを使ったりしてたけど)、アンケートの中からのリクエストに応えて、「アディオス・アミーゴ」を演奏したりと、この企画ならではのサービスというか、自由きままなコーナーもあり。そして、毎月新曲を披露すると言う事を課しているという事で、この日披露された新曲タイトルは「ヒットソング」。WATARU自身名曲と自信を持つこのバラード。まだこの一度しか聴いていないけれど、歌詞も少し大人になった様な雰 囲気もあり、ライブで更に名曲として熟成されてゆくと思う。そして、そこから後半戦、矢継ぎ早で放たれる彼等の楽曲を聴いて、なんか、十代の頃の風景を思いだすようなキュンとした気分になった。ラストは最近ライブでお馴染みとなったパーティーチューン「DancingDays」で会場を踊らせて、本編終了。そしてアンコールは恒例のゲストバンドとのセッション大会。という事でVeni Vidi Viciouのリョウスケを呼び込んで、と、言う所で、この日は会場に様々な人達が顔を揃えていた事もあり、予定になかったセッションも。まずQUATTRO岩本岳士&ギター松坂で、QUATTRO初期の楽曲「100 miles」を披露。そして、お次はリョウスケのリクエストでSISTERJETの「I know」know」を、リョウスケがSISTERJETと唄い、今度はSISTERJETのリクエストでヴェニの「Cosmo」を、と言う所で、当時のドラマー正太郎がサクッと登場。そして、ヴェニの健もギターで参加で、まさに!、なメンツでの「Cosmo」!。もうこれは知る人ぞ知るなのかも分からないけど、涙モノ。これまでだけでも充分事件なのに、更に最後に、ALの小山田壮平登場、そしてドラムに同じくALの後藤大樹もかり出され、SISTERJET&リョウスケと共にスタンドバイミーを演奏。もうこれでもかと言う程の豪華セッションタイムを、これでどうにか締めて、まさしく勝手にパーティーも終了。いろいろと書き足りない所も多数ですが、最終的に、音楽っていいな、ライブハウスっていいな、と、シンプルな感想に行き着く、そんな一夜 だった。そしてSISTERJETもVeni Vidi Viciousも、ホント愛されてるな、と思ったし、そこがまた更に広がって行くと思った。